太陽光発電システムを導入されて、次に該当される方について、ぜひ、ご確認していただきたい内容です。また、どの時期に設置された方でも、いずれ、固定買取期間は終了しますので、今後の準備としてご確認ください。
1)FITの10年間の固定買取が終了した方 ⇒効果絶大
2)概ね、システムを平成29(2017)年度以降に設置された方 ⇒効果大
[この章は、太陽光発電システム(蓄電池)導入の是非について述べるものではなく、既に導入された方が、システムを最大限に活用するための方策について説明するものです。]
(電気代削減にこそ目を向けよう)
太陽光発電システムを導入すると『購入電力量』の明細が電力会社から届きます。この明細書をめくり、毎月の売電売上に一喜一憂するのは実に楽しいものです。一方、同時に送られてくる『電気使用量及び請求金額』の明細については「電気代、随分減ったなぁ。」とは思いつつも、システムを設置した毎月のローン支払いもあることなどから、電気代の減少よりも売電売上に関心がいくことは無理もないことです。
このような理由から、『発電した電気は電気を使わないようにして、売電売上を増やしていこう。』と考えられる方もいらっしゃるとは思いますが、太陽光発電システム導入の決断は『電気代を少しでも減らしたい。』というのが一番の理由であった方が多いはずです。そうであるならば、売電売上だけではなく、電気代の減少についてもしっかりと考えるべきです。
(電気代削減は『安い電気を使う』こと)
電気代の削減は、売電売上と電気代の減少との両方で考えるべき、と説明しましたが、他の捉え方からみれば、電気代の削減は、単純にこれまでよりも安い電気を使えば達成できます。
電気代の削減 = 売電売上 + 電気代の減少 = すなわち、安い電気を使うこと
(安い電気はどれか)
それでは、太陽光発電システムがあるご家庭では、どの電気が一番安い電気なのでしょうか。まずは、太陽光発電システムを設置しているご家庭で供給される電気は次の二つであることをご確認ください。
①電力会社から購入する電気
②太陽光発電システム(蓄電池も含む)で作った電気
それでは、①電力会社から購入する電気、②太陽光発電システムで作った電気のどちらが安いのでしょうか。
まず、①電力会社から購入する電気のねだんは、1kwhあたり、概ね、31円(令和4年7月現在) ※とされています。
(※公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引委員会が示す額。実際には、購入する電力会社 や 各家庭の電気契約種別・使用量など により大きく変わる可能性があります。)
一方、②太陽光発電システムで作った電気のねだんは、FITの買取り価格と同じであり、システムを導入した時期によって変わります。また、FITの買取り期間が終了した後は、各自が電力買取業者と契約した買取単価となりますが、今回は九州電力の価格(令和6年度現在)を参考にします。
[太陽光発電の設置年度毎1kwh当りねだん(税込)] ※緑部分が電力会社の31円より安い
平成25年度まで ⇒ 7円
平成26年度 ⇒37円、(又は7円)
平成27年度 ⇒33円、(令和8 年度以降 7円)
平成28年度 ⇒31円、(令和9 年度以降 7円)
平成29年度 ⇒28円、(令和10年度以降 7円)
平成30年度 ⇒26円、(令和11年度以降7円)
令和元年度 ⇒24円、(令和12年度以降 7円)
令和2 年度 ⇒21円、( 令和13年度以降 7円)
令和3 年度 ⇒19円、(令和14年度以降 7円)
令和4 年度 ⇒17円、(令和15年度以降 7円)
令和5 年度 ⇒16円、(令和16年度以降 7円)
令和6 年度 ⇒16円、(令和17年度以降 7円)
以上のことから、緑のマーカーに該当する年度に売電を開始された方は『売電額の増加を目指すより、作った安い電気を上手に使い切る』ことが、一番、お得な考え方なのです。
(せっかく導入したのだから、とことん上手に使いきろう)
おすすめは、今現在の解は、ヒートポンプ、日中にEV(PHEV)がある場合は、(普通)充電設備の設置し日中に充電する、蓄電池システムは?
(プラス、節約)